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胸式呼吸と腹式呼吸、どちらが正解?

  • 執筆者の写真: xmiwa0923
    xmiwa0923
  • 5月16日
  • 読了時間: 7分

更新日:5月20日

「呼吸法に“正解”ってあるの?」


ヨガやピラティスに取り組んでいる方なら、一度はそんな疑問を抱いたことがあるかもしれません。


私自身も、以前は「これが胸式呼吸だ」と思っていた呼吸が、実は腹式呼吸だったかもしれない––––そんな経験をしました。



胸式呼吸か腹式呼吸かわからず困惑している女性
「どれが正解?」という悩み、実はよくあることなんです。

特に、反り腰や肋骨の開きなど“自分の体のクセ”があると、どこをどう使えば「体幹が入るのか?」は人によっては違ってくるもの。


検索すれば、「リラックスには腹式呼吸」「体幹には胸式呼吸」など、いろいろな説明がありますが....


果たして、それが全ての人にとって正解なのでしょうか?



あぐら座で腹式呼吸と胸式呼吸に迷いを感じる女性・立って自分に合う呼吸をしている女性

この記事では、私自身の経験をもとに、

  • なぜ呼吸法に迷いが生じるのか?

  • 胸式/腹式にとらわれず“効かせる”呼吸を探す視点

  • 呼吸と体幹のつながりを感じるコツ


についてお伝えしていきます。


「正しい呼吸」よりも、「今の私に合った呼吸」にであえるきっかけになりますように^^



【1.呼吸法って、何が正解?】

胸式呼吸と腹式呼吸、どちらが正解なの?」


腹式呼吸と胸式呼吸、どちらが正解か考える女性

ヨガやピラティスを学んでいると、そんな疑問がわいてくることはありませんか?


私自身、ヨガや体操を取り組んできましたが、呼吸について改めて考えさせられたのは、あるときピラティスの講師の方にこう言われたからです。


「胸式呼吸を使うことで体幹が入りますよ。体幹が安定してから動くことが大切なんです。」


そこで初めて気づいたのです。

あれ?私が「胸式呼吸」だと思っていたやり方は、実は腹式呼吸に近かったのかもしれない、と。


私は強い反り腰の傾向があり、肋骨が開くクセもあります。


だから胸にだけ意識を向くと、腰回りの緊張が強まり、かえって負担がかかってしまうのです。


反り腰の女性

それよりも、横隔膜を下げて、背中の下の方は腰まわり、仙骨まで膨らませるように意識した方が、自然と体幹が安定して、腰がラクになります。


それが私にとって「効いている」と感じる呼吸でした。



あとから調べてみると、それは“腹式呼吸の一種”であり、いわれる胸式呼吸とは違うものでした。


でも、そのとき私は思ったのです。

「呼吸に正解があるとしたら、それは “今の自分の体に合っていること” じゃないかな」と。



【2.正しさよりも“心地よさ”を大切にする理由】

呼吸に限らず、体の動きや感じ方には「これが正解!」と一つに決められない部分があります。


例えば「肋骨を膨らませて呼吸しましょう」と言われた時、

肋骨のどこを?上?横?下?

どれくらい?どの方向に?


呼吸を感じる女性

––––––人によってイメージや感覚はさまざまです。


言葉の捉え方も、実際の身体の反応も、本当に個人差があるんですよね。


そしてその「ズレ」があるからこそ、

YouTubeや検索などで情報を調べていくと、かえって混乱してしまうこともあります。


発信している人の感覚、そして受け取る側の感覚。どちらも「正しい」はずなのに、うまく噛み合わないことがあるんです。


だから私は、呼吸においても「正しさ」より先に–––––

「気持ちがいいか」

「しっくりくるか」

「今の私に体にはカチッとはまっている感じがする」


この感覚を大切にしたいと思っています。


自分の体に意識を向けている女性

「このやり方が正しいから」ではなく、「このやり方、なんだか気持ちいい」「呼吸が深まる気がする」

そんなふうに、“今の自分の体”が教えてくれる感覚に、そっと耳を傾けてあげたいのです。


呼吸は、いつもいちばん近くにある、自分のリズム。


だからこそ、「知識」よりもまず「心地よさ」から始めてみる。


それが、呼吸をもっと自然に、自分の味方にしていく第一歩になるのではないでしょうか



【3.「胸式」「腹式」の名前より、“体幹に効いているか”】

私がピラティスに触れたとき、「胸式呼吸で体幹が入る」という説明を受けました。


でも実際にやってみると、私の体では胸だけを膨らませようよすると、腰椎〜骨盤にかけて力が抜けてしまい、むしろ反り腰が強調されるような感覚がありました。



そのとき私は、背中側、特に腰椎〜仙骨あたりに向かって呼吸を広げるように意識してみたんです。すると、背骨がスッと伸び、下腹部から体幹がしっかり入るような感覚に。


腹式呼吸・胸式呼吸を試す女性
呼吸は“名称”より“感覚”で選ぶのがポイント

「ああ、これなら自分の体が安定する」と思ったその呼吸は、一般的には“腹式呼吸”と分類されるものでした。


でも、それが胸式か腹式かという名前よりも、“どこに効いているか” “どこが安定するか”が大切なのだと、改めて実感しました。


本や動画、先生によっても説明はさまざまです。だからこそ、自分の体で試してみて、


「この呼吸だと体幹が入るな」 「この呼吸だと腰が安定するな」

そんな体の声を感じてあげることが、何よりの答えになるのではないでしょうか。



【4.「正しさ」より、「気持ちよさ」や「しっくり感」を】


私が「この呼吸、体幹が入るな」「この感じ、腰が安定するな」と思えたのは、

“正しい呼吸かどうか”ではなく、“自分にとってはじめてのところが膨らみ、気持ちがいい感覚だった”からです。


本やネット、動画では「胸式呼吸はこう」「腹式呼吸はこう」と定義されていて、どれももっともらしく感じられます。


でも、実際に体を動かしてみると、その通りにならないこともあります。


それは、人によって体のつくり・姿勢の癖、感覚の受け取り方が違うからです。


例えば、「肋骨を膨らませる」と言っても、上側を意識する人、横を意識する人、下側に意識が向く人。

呼吸にフォーカスする女性

「膨らませる」ひとつとっても、どこまで?どうやって?の感覚は人それぞれ。




だからこそ大切なのは、“今の自分にしっくりくるかどうか”。


それがたとえ「教科書通りの胸式/腹式呼吸」でなかったとしても、


**「体が整ってくる」「安定する」「気持ちいい」**と感じられることこそが、呼吸としての正解なのではと思うのです。


“正しい方法”に迷うよりも、“自分が自然に動ける感覚”に目を向けてみてください。

それが、あなたの」呼吸の正解かもしれません。


*この記事では、呼吸法のやり方そのものについては詳しく触れていません。

腹式呼吸、胸式呼吸の具体的な方法は、専門的な動画や信頼できる外部サイトもたくさんありますので、興味のある方はそちらも参考にしてみてくださいね。



【5.呼吸は“感覚のレッスン”】

呼吸って、とてもシンプルな動作のようで、実はとても**繊細な“感覚の練習”**でもあります。


「吸う・吐く」だけでなく、

どこが膨らむのか

どこに力が入るのか

どこがゆるんでいくのか––––––


そんなひとつひとつを、丁寧に感じとることが、体との対話になっていくのです。

呼吸に向き合う女性

特に、年齢を重ねていくと、昔は自然にできていたことが、だんだんと無意識ではできなくなってきます。


でも実は、昔から呼吸が浅かった方も多いのかもしれません。

ただその頃は、体力や気力でカバーできていて、不調として現れることがなかっただけ。


だから「できているつもり」「感じていなかっただけ」ということも多いのです。


呼吸は、知らなくても何とかなる。

でも、知ることで“心地よさ”が深まっていくものなのです。


たとえ最初はわからなくても、

「ちょっとずつ膨らむ感じがわかってきたような...」

「ここが膨らむんだ!」


そんな小さな変化を感じ取れるようになると、呼吸の質もどんどん変わっていきます。


呼吸で体が内側から膨らむ感覚を味わう女性

「正しくできたか」ではなく、「どんなふうに感じたか」。


それを味わうことこそが、呼吸の本当の学びかもしれません^^


【まとめ:呼吸に“正解”はなくても、“あなたに合う形”はきっとある】

胸式呼吸か、腹式呼吸か––––––


それは、誰かが決める「正解」があるものではありません。


むしろ大切なのは、今の自分の体にとって、どんな呼吸が“しっくり”くるかということ。


同じ説明でも、受け取り方は人それぞれ。

同じポーズでも、感じ方や効き方は十人十色。


だからこそ、「どの呼吸が正しいか」ではなく、

  • 「この呼吸だと体が安定するな」

  • 「腰がラクになるな」

  • 「この方が、気持ちよく息が入るな」


そんなふうに自分の体と相談する姿勢こそが、呼吸を深めていくいちばんの近道です。


呼吸に意識を向けて自分の体と向き合う女性

そして、今日感じた“ちょっとした気づき”が、

あなたのからだとの向き合い方をやさしく変えていってくれるはずです^^



この記事は、正解を教えるためのものではありません。 呼吸法にはたくさんのアプローチがありますが、大切なのは「自分の体にとってどうか?」という感覚を丁寧に観察していくこと。 私自身の体験と、日々のレッスンから得た気づきを通して、「自分に合った呼吸を見つける」ための一つの視点になれば、という思いで書いています。 専門的な理論や指導は、信頼できる講師や医療・運動指導のプロに学びながら、その土台のうえで「気持ちよさ」や「しっくり感」も大切にしてみてくださいね。

 
 
 
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