【“拍手したくなった”ヨガレッスン––––動きの意味がわからと体はもっと面白い】
- xmiwa0923
- 6月24日
- 読了時間: 2分
「そういえば最近、体を動かして“心が動いた”って感じたこと、あったかな?」
そんなふうに思い返すこと、あまりないかもしれません。
私はありがたいことに、日々のレッスンでたくさんの“気づき”や“変化”に出会わせてもらっています。
先日、新しく来てくださった75歳の女性は、バレエや太極拳のご経験もあり、動きがとても美しく、姿勢も整っていらっしゃいました。

そんな方とも、シンプルな動きを通して新しい気づきが生まれました。
取り組んだのは、「腕を回す」という簡単な動き。
でもただ大きくぐるっと回すのではなく、
肩甲骨を寄せたり、離したり
腕と肋骨の関係を感じたり
といった、“体の中で何が起きているか”
に意識を向けた小さな工夫を加えてみたのです。

イラストのように、腕と肩甲骨は繋がっています。
肩甲骨は肋骨の上に浮かぶように乗っていて、肋骨や骨盤も背骨を通じてすべてが繋がっています。
体は、バラバラのパーツではなく「ひとつながり」。
だからこそ、「どこをどう動かすか」「どこをあえて動かさないか」で、
動きのスムーズさや、心地よさが全く変わってくるのです。
そんな話をしながら、ほんの少し意識のポイントを変えてうごいてみたとき、
その方の表情が、ふっとゆるみました。

「こんなふうに動くの、知らなかったわ」と一言。
レッスンの最後には大きな拍手をいただきました。
まるで、何かを感じたことへの“拍手”のようでした。
「うまくできるた」「できないかった」ではなく、
「へぇ〜」「なるほど〜」と思えるような気づき。
そんな“納得”や“気づき”が、動きの中にあるといいなと思っています。
たとえば–––––
・手を上に伸ばすとき、お腹や背中も一緒に伸びているか
・体を横に倒すとき、腕だけでなく、肋骨と骨盤の間も広がっているか

ほんの少し、意識を“いつもと違う場所”に向けるだけで、
今まで気づかなかった“体の発見”があるはずです。
ヨガのポーズは、正解やゴールを目指すものではなく、
「今の自分と出会うための、ひとつの方法」なのかもしれません。
もし今、「運動しているけれど、なんとなく惰性になってるかも」
そんなふうに感じている方がいたら––––––
「ちょっと見方を変えること」から始まるのかもしれません。

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